職場の攻撃的な人撃退に有効な”あること”とは?すぐ実践できる超簡単対処法5つ

職場の攻撃的な人に怯えるハト君のイラスト

言葉がキツく、何かと突っかかってくるような攻撃的な人はどこにでもいますが、職場に攻撃的な人がいると何かと気を使います。

特に、攻撃的な人に絡まれやすい人は相手の顔色を窺う日々にうんざりでしょう。

この記事では、職場の攻撃的な人の撃退方法を、実体験に基づいて紹介します。

職場の攻撃的な人に対し、「我慢する」だけでは状況は悪化するばかりです。

今すぐ対処法を読んで、攻撃的な人にあなたを思い通りにさせるのをやめさせましょう。

こんな人におすすめ

・職場の攻撃的な人に絡まれやすくて本当に怖い
・攻撃的な人に対してなにもできず、我慢するしかない
・小心者なので、なるべく平和的に解決したい


職場の攻撃的な人の撃退方法

職場の攻撃的な人の撃退方法は、以下の通りです。
・無関心で受け流す
・攻撃を受けたら相手の発言を復唱する
・録音、記録を残す
・相手を褒めて仲良くなる
・産業医や心療内科へ行く

無関心で受け流す

攻撃的な人は、内心では自分に自信がなく、小心者です。

そのため、高圧的に接することで自分の「自信のなさ」や「弱さ」を隠しているのです。

また、攻撃的な人は「自分が絶対に勝てる」相手を選んで攻撃していますので、気が弱い人や優しい人が標的になりやすいです。

ハト君

自分が絶対に勝てる弱い人を狙うなんて人としてサイテーだ!

相手が困ったり、怯えたりするのを見ると自分が「受け入れられた」、「自分は強い」と勘違いして攻撃がエスカレートする場合がありますので、攻撃されても極力無関心で受け流すのが大切です。

人間は、感情や表情がほとんど変わらない相手に対して「コントロールできない」と感じるようになるそうです。

ですので、何を言われてもできる限り無表情で「そうですか。」、「へぇ~。」などの言葉で受け流しましょう。

特に今はマスク装着が必須ですので、以前と比べて心理的にも実践しやすいはずです。

はじめは難しいと思いますが、反応すればするほど相手の思うツボですので、ぜひ実践してみてください。

攻撃を受けたら相手の発言を復唱する

攻撃的な人は、スイッチが入ると興奮して感情的になるあまり、我を忘れる傾向にあります。

その場の感情に任せて後先考えずに思ったことを相手に言ってしまうのです。

相手が興奮しているな、と感じたら、冷静に「今○○とおっしゃいましたか?」と、相手の言葉を復唱すると効果的です。

相手の言葉を復唱するのには、2つの効果があります。

1つ目は「相手に同じ言葉を言って冷静さを取り戻させる」効果。

2つ目は「『私、こんなに酷いことを言われています!』ということを周囲にアピール(=通報)する」効果です。

攻撃的な人本人が相手に対して酷いことを言っている自覚がある人であれば、自分の言葉をみんなの前で復唱されたことで「マズいな…。」という気持ちになるはずです。

もし罪悪の自覚がなくても、自分の言葉をオウム返しされることで「私はこんなに酷い言葉を言ったのか」と、我に返るきっかけになるので非常に効果的です。

録音、記録を残す

毎日のように酷い言葉を浴びせられる、何か対策したくても怖くてできない…、という状況に苦しむ方もたくさんいらっしゃると思います。

そのような時は、被害を受けている状況を録音・記録するのがおすすめです。

ハラスメントとして社内外の相談窓口へ相談する際にも動かぬ証拠になりますし、「録音してますよ」、というそぶりを見せるだけでも攻撃的な人に対して抑止力が生まれます。

私が以前働いていた職場で上司からパワハラを受けた際、とっさに机の上に置いてあった私のスマホをチラチラ見て「録音できているか」を気にする演技をしたことがあります。

実際にはその時は録音していなかったのですが、上司への効果は抜群でした。

自分より弱い立場の人にしか攻撃しない人のほとんどは、周りからの評価を気にする小心者ですので、通報されることを何よりも恐れます。

(だったら通報されるようなことするなよ、ってかんじですけど…。)

録音や記録は、後から何度も再生・見返すことができる分証拠能力は高いですが、あなた自身へのダメージは大きくなる場合があるので、データの取り扱いは慎重に行いましょう。

私も以前自分の被害を記録した際、確認する度に何度も心がえぐられるような気持ちになりました。

ですが、陰湿な上司への抑止力や証拠としての効果は非常に大きいので、現状を変えたい方や、ハラスメント相談窓口への相談を考えている方にとってはとても有効です。

相手を褒めて仲良くなる

いっそのこと、攻撃的な人と仲良くなるのも一つの手段です。

何度もお伝えしている通り、攻撃的な人は承認欲求が強いので、褒められたり、認められたりするだけでコロッとご機嫌になることがほとんどです。

褒めて認めて仲良くなることで次第に「攻撃したら自分を褒めてくれる人がいなくなってしまう」という思考が働くので、攻撃されることは減ってゆくでしょう。

攻撃的な人は、とにかく自分が正しいことを認めてもらうことを渇望しており、ツボさえ押さえてしまえば簡単に対処できることも多いのでおすすめです。

ただし、相手の性格や、こちらの出方によってはさらに面倒な関係になる可能性もありますので注意が必要です。

こちらの常識が通用しない本当に頭がおかしい人も実在しますので、無理に褒める必要はありません。

私が過去に失敗したと感じているのは、褒めることで相手がつけあがり、私が子分状態になっていたことです。

相手は本当にびっくりするくらいわがままな人で(アラサーになっても両親が揃って車で職場に迎えにくるような人でした…(笑))、おまけに職場で誰からも注意されなかったので、やりたい放題でした。

「すべて自分の思い通りになる」と勘違いしているタイプの人には、下手に褒めてこちらが下にでると面倒さが増します。

結果的に私は勤務中に紙くずを投げられたり、飲み会で酔った相手からビンタされたりして完全におもちゃにされていました…。

どんな人でも褒めまくればいいわけではありません。

相手を褒める場合は、別の部署の人など、ある程度職場内で距離を保てる人に対して使うようにすると失敗が少なくてすみます。

産業医や心療内科へ行く

あらゆる手段を使ったけど状況が変わらない。

どうしても辛い。

このような時は、転職を検討する前に産業医や専門医へ相談するというアクションをぜひ起こしてみてください。

本当は部署の異動や休職をしたくても、会社と交渉するのはとても勇気がいることです。

私も経験があるのですが、自分一人で「あの人のせいで体調が悪くなってしまった」と伝えても、周りからは「対処できない人が悪い」「みんな頑張っているんだ」という風潮がどうしてもあります。

こうした時に、産業医や専門医を間に立てるとスムーズにいきやすくなります。

第三者かつ医療のプロである専門医から会社の背中を押してもらえば、あなたも伝えやすいですし、会社も動きやすくなります。

もちろん、産業医や専門医の意見に全く耳を貸さない職場もありますので、100%ではありませんが、何もせずに辞めて後悔するより、できることはすべてやった方がよいです。

私も心療内科の先生を挟んで半年間休職したことがあります。

初めは「自分がうつ病なわけがない!」と、心療内科へ行くことに抵抗があったのですが、自分がうつ病と診断され、適切な治療を受けてからは不安が安心に変わりました。

体調不良を抱えながらの転職は大変ですし、疲れて判断力が低下していることで業界研究が不十分だったり、問題のある企業に騙されやすくなったりしやすいので注意が必要です。

休職したり、部署を変えたりしてクールダウンの期間を設けることであなたの気持ちや考え方が変わる可能性も充分ありますので、結論を急いで後悔することも減らせるでしょう。

心無いことを言う人とは無理に向き合う必要はない!

悲しいことですが、どこへ行っても攻撃的な人や、こちらの常識が通用しない変な人は一定数おり、中には自分が加害者であることに気付いていない、無自覚な人もいます。

こういう人は治らないですし、今後もずっと自分のスタンスを貫くので、相手が変わることを期待してはダメです。

また、相手から酷いことを言われた際「どうしてそんなことを言うの…」と真正面から受け止めて悲しくなったり、イライラしたりするだけでは、あなたが消耗するばかりですので今すぐやめましょう。

攻撃的な人に対しては「そういう人だ」と、ある程度割り切って考えて、こちらも相応の対応をするとモヤモヤを減らせるようになります。

可能であれば、なるべく距離を取り、放っておくのが一番です。

「そういう人だ」というある種の諦めがあれば、酷いことを言われても悩まずに済みますし、あなたと相手との心理的な距離も明確になります。

攻撃的な人は、「取り付く島がある」と感じる相手には高圧的な態度を取りますが、そもそもの取っ掛かりがなければその分被害を減らせます。

その場の感情を相手にぶつけるのは、言った本人はスッキリするかもしれませんが、言われる側としてはやり場のない怒りや悲しみが増えるばかりで、本当に許しがたいことです。

人を選んで攻撃するような人は、ろくな将来がありませんのでいずれ自分の行いが自分自身に返ってくるでしょう。

そのような人に遠慮する必要は全くなく、あなた自身やあなたの大切な人が元気で幸せでいられることを最優先にすることが最も大切です。