情報を制する者が仕事を制する?情報弱者にならないために大切な3つの考え方
コロナ禍によって、社会の在り方や価値観がこれまでと大きく変わり、私たちは未だかつてない変革期の真っ只中にいます。
仕事で求められることや、環境も大きく変わってゆく中で、自分だけが取り残されたように感じたり、漠然と不安を感じたりして苦しんでいる方は非常に多いです。
この記事では、仕事や社会の変化についていけない人の特徴や問題点、対策について紹介します。
情報社会の中で生き残るためには、正しい情報の取捨選択が非常に重要です。
今すぐ対策をとって、不安を解消しましょう。
・最近、自分だけ周りから取り残されているように感じている
・情報取得やパソコンが苦手な自分は、だめな人材だと感じている
・ネガティブなニュースに振り回されたくない
情報社会で取り残されやすい人の特徴
変化についてゆけず、取り残されやすい人の特徴は、以下の通りです。
・すぐに答えを求める
・新しいことを覚えるのを避ける
・すぐに結果を求めがち
すぐに答えを求める
周りから取り残されやすい人は、何か分からないことがあった時、自分で考えず、すぐ答えを欲しがる傾向があります。
スマホの普及によって、気になることはすぐ調べられるようになりました。
好きな時にいつでも情報を得られるのはとても素晴らしいことではありますが、「なぜ」や「どうやって」といった、調べたことに対する結論以外の知識は全く入って来なくなってしまいます。
また、与えられた情報(=答え)を求めるのに慣れてしまうと、自分で考えて物事を解決する力が低下し、なんでも答えをネットに求めるようになってしまいます。
抱える問題が”1+1=2”のように、たったひとつの正解しかないものであればよいですが、多くの場合は、答えがなかったり、正解がたくさんあったりします。
現代人は忙しいのである程度は仕方ない部分もありますが、たまには心にゆとりをもって、調べたいことに対してあれこれ考えてみると、新しい発見ができることもあるはずです。
新しいことを覚えるのを避ける
社会人になると、勉強する機会は本当に少なくなります。
学生までは、学校や塾などで強制的に新しい単元や科目を勉強しなければならなかったですが、就職して仕事をある程度を覚えてしまえば、新しいことを覚える必要性もなくなってきます。
人はもともと新しいことにストレスを感じますので、新しいことを覚えるのが「面倒くさい」と思うのはごく自然なことです。
ですが、長年新しい知識をいれないままですと、情報が古くなってしまい、気付いた時には周囲の人や社会のシステムから取り残されていた─ということにもなりかねません。
だからと言って、ミーハーになる必要はありませんが、「今」起こっていることを知り、必要に応じて勉強することは、変化する環境に柔軟に対応するために非常に大切なポイントとなるでしょう。
すぐに結果を求めがち
時代に取り残されやすい人は、一つのことをやり込めずに、「あれも、これも」と、抱え込み、結果を出せない傾向があります。
ダイエットを例にすると
・毎日30分走ろう!
→成果を感じられないから1週間でやめる
・筋トレしよう!
→筋トレは太るって聞いたからやっぱりやめよう
どのようなことでも、成果を出すためには継続することが大切になってきます。
ランニングも筋トレも、ダイエットに有効な方法ですが、結果を出すにはそれなりに時間がかかりますし、成果を出すまでのアプローチ方法も異なります。
すぐに結果を求めるあまり、今取り組んでいる方法よりも、他の方法の方が効果があるように感じ、すぐまた別の方法を試す…というループになり、いつまで経っても成果が出ない、ということになってしまうのです。
時には一つの方法に固執せず、色んな方法を試すことも大切ですが、別の方法に移る前に「なぜ成果が出なかったか」と、振り返ることはとても大切です。
振り返って原因を調べることで、ただ単に「効果のない方法だった」のではなく、「自分の努力が足りなかった」や「実施期間が短すぎた」などといったことが分かる場合もあるでしょう。
変わりゆく時代を生き抜いてゆくのも同じで、物事の表面だけを見て、良く知らないままジャッジを下すのは避けるべきです。
すぐ結果を求めてばかりですと、誤った判断につながりかねませんし、チャンスロスになる可能性も大いにあります。
まずはすぐ結論を急ぐのではなく、じっくり腰をすえて取り組み、あらゆる角度から判断を下せるようになることが大切です。
情報の取捨選択ができない”情報弱者”になったらこの先どうなる?
仮に、情報の取捨選択ができないままだとしたら、以下のような状況になる可能性があります。
・ネガティブなニュースに流されて本質を見失う
・職場や社会から取り残される
・仕事で分からないことが増えても解決できなくて辛くなる
今後間違いなく、さまざまな分野におけるIT化は進んでゆきます。
現在アナログで行っている仕事も、ITシステムを使って管理するようになったり、生活においても新しいサービスが増えたりしてゆくでしょう。
つまり、新しく覚えるべきことが増え、その分収集すべき情報も増えるのです。
変化の波に乗り遅れてしまえば、取り逃した情報を埋めるのは大変ですし、おろおろしている間にも新しい情報がどんどん出てくるでしょう。
そうなってしまうと、仕事でも私生活でも「何が分からないのか分からない」、最悪の状態になりかねません。
私もそうですが、新しい情報に鈍感な人にとっては苦しい時代になってゆくのかもしれません。
ですが、たくさん出てくる「情報」に惑わされることなく、自分に必要なものを取捨選択できれば何も恐れることはありません。
私が実践して効果のあった対策を次の章でご紹介します。
情報に振り回されない!3つの対策
情報に振り回されないための対策は、以下の通りです。
・分からないことをそのままにしない
・情報を様々な視点から見るようにする
・情報のリソースに注目
分からないことをそのままにしない
誰かと話しているときに分からないワードが出てきたり、仕事で分からないことがあったりした際、なるべくそのままにせず、自分で調べるようにしましょう。
以前の私はよく知ったかぶりをして周りに合わせるのが得意(?)でしたので、よく分かるのですが、確かに多少分からないワードや仕事があっても何とかなります。
ですがある時、いい齢をして知らないことだらけになっていることに気付いたのです。
若い時は知らなくても許されましたが、ある程度の年齢になるとそうはいきません。
私自身の経験を振り返ると、知ったかぶりをするのは”自分は多くのことを知っている(はず)”といった自負心があることが関係していると感じます。
自分で言うのもなんですが、学生時代~20代中盤までは周りと比べて勉強や読書をよくしていたので知識はある方でした。
ですが、忙しさを言い訳に勉強や読書をあまりしなくなっていった結果、バージョンが古すぎて互換性のないPCソフト状態になっていました(笑)。
「何も知らない!どうしよう!?」と思っていれば焦って勉強したり、その場で質問したりするでしょう。
私が知ったかぶりをしていたのは、過去の自分を引きずって、いつもでも「大丈夫」と、驕り高ぶっていたのだと思います。
新しいことに挑戦していない期間が長ければ長いほど、何かを始めるのがものすごく面倒に感じます。(私もそうでした…)。
ですが、そんな私でも色々なことに興味を持つようになり、現在では株式投資やプログラミングなどといった、今まで私自身「苦手」と感じていた分野をあえて勉強するようになっています。
はじめのうちは、「○○の資格を取る」、とか、「エクセルの勉強する!」などの大きな目標ではなく、誰かとの会話で意味が分からなかったものの意味を調べる、などで充分です。
私もはじめは「キャッシュレス決済って何?」「Suicaってスマホでできるの?」レベルからはじめました(笑)。
大切なのは「あなたが知らないことに興味をもつ」ことです。
何かをはじめるのに遅いということは決してありません。
気になることや、分からないことがあったらぜひ積極的に調べてみてください。
情報を様々な視点から見るようにする
与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、様々な視点から見る習慣をつけることをおすすめします。
簡単に言うと、物事のメリット・デメリットや別の視点からも確認する、ということです。
どのようなことも、必ず良し悪しはありますし、立場が変われば感じ方も大きく変わってきます。
例えば、「会社で部長のAさんが部下のBさんにパワハラをした」という噂を聞いたとします。
話だけ聞くと「Aさん最悪!」と、考えがちですが、ここで立ち止まってみるのが大切です。
もしかしたら、Aさんのことが好きだったBさんが、振られたはらいせに嘘の情報を流していたのかもしれませんし、Aさんより先に昇進したいと考えているCさんの謀略なのかもしれません。
上記はあくまでも例ですが、情報社会となった現代では、ネットニュースやSNS、動画サイトなど、あらゆる場所で情報を得ることができます。
情報源が多いのは便利な一方で、本当に価値のあるものからほとんど価値のないものまで様々ですし、中には先ほどの例のような記事の書き手や配信者の”意図”がある場合もあります。
そのため、情報一つひとつを多角的に見て精査する習慣をつけることが非常に大切になってきます。
情報のリソースに注目
情報がどこからもたらされたのか、また何を根拠に主張しているのかについてもしっかり確認する習慣をつけるのも大切です。
例えば、「ある国の人口が30年後には現在の半分になる」という記事を読んだとします。
ここで、先ほどの「情報を多角的に見る」同様、「誰が・何を根拠に言っているのだろう?」と立ち止まってみるのです。
この記事の出どころが、
・個人のブログやSNS
・ネットの匿名掲示板
・研究機関が出した統計データ
どこで見たのか、また何を根拠に述べられているのかによって信頼度や確実性は大きく変わってくるでしょう。
記事の出どころが個人ブログだった場合、個人の主観が述べられている可能性がありますが、記事と一緒に統計調査データのリンクが貼られていれば信頼性は高くなります。
これはあくまでも例ですので、個人ブログやSNSがダメで、公的機関が良いという意味ではありません。
大手メディアによるフェイクニュースは世界中で問題となっていますし、「大手だから大丈夫」、「匿名だから怪しい」という見方自体、情報社会では足かせとなりかねないので注意が必要です。
大切なのは「この人が言ってるから間違いない」という、偏りをなくすことです。
情報をフラットに見る習慣がつけば、マスコミの読者をあおるようなショッキングな見出しの記事にも振り回されなくなり、冷静に対処できるようになります。
大切なのは、一旦自分で考えること
私が情報の取捨選択について考えはじめたのは、コロナ禍で自分の将来や日本の未来について悩んだことがきっかけです。
はじめは新しいことを学ぶのは本当に面倒くさかったです。
ですが、しばらく勉強してみて「新しい視点で物事を見ている」ことに気付いてからは、急に学ぶことが楽しく感じられるようになりました。
新しい知識を入れたのですから、確かに当たり前ではあるのですが、この感覚は私にとってとても大きな変化でした。
さらに驚いたのは、この感覚がそのまま対人関係で活かせたことです。
考えてみれば、ネットやテレビで情報を得るのも、人と話すのも、対面かオンラインかの違いだけで、どれも情報を得る・交換することに変わりはありません。
私は人目を気にする性格なので、他人の言動に振り回されやすかったのですが、情報をフラットに見る習慣がつくようになってからは、「事実」と「主観」を切り分けられるようになりました。
例えば、今まで周りの人が不機嫌そうに見えた時は「もしかして、私に怒ってる…?」と、胃に穴があきそうなほど気になって仕方なかったです。
ですが今は「今○○さんが不機嫌に見えたけど、それは私の主観だし、確証はないから考えるのはやめよう。」、と思うようになりました。
文字だけみると、ものすごく冷たい人みたいですが、自分を守れるのは自分しかいないんだ、と、割り切るようにしています(笑)。
時代に取り残されないために大切なのは、「自分はどうするか」と、あなた自身で考えられるようになることです。
「私はこう考える」という、「私は」という軸さえしっかりしていれば、どんなにたくさんの情報が殺到してもブレることはないはずです。
誰でも変わりたい気持ちさえあればいくらでも変わることはできますし、変われば変わっただけ新しい気付きが得られますので、ぜひ一歩踏み出してみてください。